ふたばだより

健康維持 良いお年をお迎えください

2021年12月号(第337号)

早くも師走です。今年もコロナに始まりコロナに終わりそうな感じです。今月も変異株が新たに見つかり、ワクチンが効かないなどの情報により、警戒されています。来年はコロナに影響されにくい年にしたいものです。

今年はコロナによって生活様式など様々なものが制限され、それによるストレスで自律神経が乱れて様々な症状を訴えられて来院される人が多くなりました。特に多かったものは「肩こり」です。この肩こりは単純に筋肉の疲労といったことから肩こりを感じるものは少ないと私は感じています。

多いのは、自律神経のバランスを崩して生じる肩こりで、皮膚全体がパーンと張った状態です。このような肩こりはマッサージでは改善しません。ストレスが原因ですので、とにかくリラックスすることが効果的に作用します。

楽しいと思えることをしたり、ゆったりとお風呂につかったり、逆に適度な散歩を行って気分転換をはかったり、個人の生活習慣に合わせて適宜行っていただくことです。無理をするとそれが逆にストレスになって逆効果です。

頭痛、めまい、胃腸の調子が悪い、身体がだるい、疲れやすい、手足が冷えるなどの症状も自律神経の症状であることが多いので、是非ご相談ください。今回の冬は寒いという予報が出ています。温度差も自律神経の状態を悪くしますので、服装や部屋の温度に気を付けてください。健康維持を目的に食事、運動、睡眠をしっかりとり、コロナに感染しない身体作りを心がけましょう。

鍼治療は自律神経を調節し、特にリラックス効果が高いので、ストレスに強い身体作りの一助になりますので、是非ご相談ください。

五十肩と肩関節周囲炎

2021年11月号(第336号)

朝晩は寒くなってきました。これから日中の風が冷たくなってきます。こんな時期は肩が痛くて動かせないという患者さんが多く来院されます。整形外科のレントゲン撮影で異常がなく、五十肩と診断されて来院された患者さんを診せていただくと、症状から考えて病名が違うという感じることがあります。

どういうことかというと、肩を上げる方向や痛む場所から考えて五十肩ではなく、肩の三角筋のスジを痛めた、いわゆる肩関節周囲炎というもののようです。

これは、肩の周りには三角筋という筋肉が覆っていて、これは肩を前、横、後ろに挙げる時にそれぞれ前、横、後ろの筋肉を使いますが、動きに合わせてその部分が痛むというのが特徴的です。

一方、五十肩は水平まで腕を上げることができなく、痛む場所は肩を上げる方向に関係なく、肩関節の前か後ろになります。

治療目的は肩関節の血行改善ですので、治療方法とも両者で変わりないのですが、治療期間が違ってきます。治る期間が違うのです。

そのまま治療をせずに放置すると、五十肩は2年、肩関節周囲炎は1年かかります。そして、治療を受けられると、早くて五十肩で半年、肩関節周囲炎で3ヶ月かかるのです。もちろん、個々の生活習慣にもより五十肩で1年、肩関節周囲炎半年以上かかる場合もあります。

おおまかにいうと、五十肩は老化が原因で、肩関節周囲炎はオーバーユース(使い過ぎ)を含めて筋肉の損傷と考えられます。 これらの治療には血行を良くし、早く炎症を取り除く必要がありますし、早く良くするためにその人に合った運動やストレッチが必要になってきます。

鍼治療は血行を良くする良い治療法です。また、適切な運動のアドバイスをさせていただきますので、是非ご相談ください。

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