ふたばだより

梅雨の時期は耳の症状に注意

2023年6月号(第355号)

例年よりも少し早く今年は梅雨に入りました。沖縄方面には台風が接近中です。こんな状況の中、中部大学生命健康科学部理学療法学科教授・愛知医科大学客員教授の佐藤純先生は、フィリピンくらいにある台風でも私達の身体に影響を及ぼすということを証明されました。小刻みに上下する気圧の変化が身体に影響し、吐き気、耳鳴り、めまい、身体がだるい、痛みが強く感じるといった症状を引き起こすと言われておられます。ここで問題なのは、困った、どうしよう、このままだと仕事ができなくなってしまうという不安が強くなることです。

この気候の変化で起こす症状のおおもとの原因は自律神経の不調によるものですので、不安が自律神経に影響を及ぼしてさらに悪くしてしまうということです。
気候の変化は台風だけではありません。急な雷雨の時、雨と晴の差など様々な気象変化によって私達の身体は影響されるのです。近年、ゲリラ豪雨といっていますが、この時も症状が強く出てしまいます。

それでは、今後はどうしたらいいでしょうか?まず、気持ちを落ち着かせることだと思います。つまり、今、この頭痛は気候によるものだから、ずっと続くわけではなく、晴れてきたら落ち着いてくるだろう。まあ、心配しなくてもいいよねと思うことが大切です。

そして、好きなことをしたり、のんびりと散歩にでかけたりして気分転換をはかりましょう。
あと、適度な睡眠やバランスの良い食事も大切です。眠れなかったり食べれなかったりすると体調を崩します。しかし、この症状も実は自律神経が関係していますので、リラックスして自律神経を整え、気候の変化に対応できる体を作りましょう。
鍼治療は血行を良くし、自律神経のバランスを整える良い治療法です。鍼治療と散歩で憂鬱な梅雨の時期を乗り越えてください。

新緑の季節、気分のリフレッシュが必要です

2023年5月号(第354号)

コロナの第9波が心配ではありますが、とりあえず少しずつ社会が以前のような感じに戻りつつあります。

新学期、新年度が始まり、周りの環境が大きく変わった人が多いともいます。就職や転職、引っ越しなど様々な要因により体調を崩された人も多く、疲労による腰痛、ストレスによる肩こり、人間関係がぎくしゃくしてうつ状態になられている人も多い感じがします。新緑の季節は「木(こ)の芽どき」とも呼ばれ、気温の変化が大きく体調を崩しやすい時期です。

風邪をひいたり、ぎっくり腰を起こしたり、ゆううつな気分になったり・・。
これらを解消するには外出して気分をリフレッシュさせるのが一番です。好きな趣味があればそれを楽しむのも乗り越える一つの方法です。

今年の傾向として、最近まで暖房を付けていたと思ったら急に熱くなって、お店には冷房が入っていて、そうかと思ったらまた寒くなって暖房といった不安定な時期です。こういう時期を乗り越えるには適度な睡眠と食事、運動を行い、体調を整え、季節の変化に対応できる身体作りが大切です。

西洋医学は外から来たウイルスを撃退する医学ですが、東洋医学はウイルスに感染しないような身体作りを目指した医学です。そのためには地道に自分で努力しなければいけませんが、これが最も身体に優しいものだと思います。
以前から何度も述べさせていただいていますが、自分で努力して自律神経を鍛えて乗り切ることが大切です。薬やサプリでは得ることができません。

睡眠・食事・運動、そして鍼治療で新緑の季節がさわやかな時期だと思えるように乗り切っていきましょう。そうすることで、コロナを撃退できますし、健康を維持する最も近道だと思います。

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