鍼灸院・交通事故治療・疼痛疾患に関する質問
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鍼灸院の質問
- 本当に痛くないんですか?
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基本的には痛くありません。
東洋医学研究所グループの鍼灸師は痛くなく刺せる技術を習得していますので、痛くありません。基本的には痛くありません。時々、チクッとする場合がありますが、場所や体調によって過敏な場合に感じられます。 イメージされているものよりもずっと軽いですので、ご安心下さい。
- 鍼は使い捨てですか?
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はい、使い捨ての鍼を使用しております。
施術の際に使用した鍼は、その都度廃棄しておりますので、鍼を介した感染症 (エイズ・肝炎など)の心配はありません。
- 鍼が合わない人もいるって聞いたんですが?
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きっと心地良いと思います。
「私は鍼が合わない、合わなかった!」と言われる人がいますが、これは過去にその人に合った丁度良い鍼の刺激を受けてい なかった結果からです。たとえば、食事の量が普段から少ない人がたくさん食べれば胃が痛くなったり下痢を起こします。これと同じで、軽い刺激で調子が調う人に対して強い刺激を与 えることにより体調が悪くなったり、訴えられる症状が悪くなるのです。鍼が合わないのではなく、鍼が人に合わせるように治療しなければいけないのです。
金属アレルギーの場合、ネックレスや指輪などのように皮膚に持続的に金属が触れていると問題になるのですが、鍼は皮膚との接触面が非常に少なく、接触して いる時間も短いのでほとんど問題はありません。患者さんひとりひとりに合った鍼治療(オーダーメイド治療)を是非、ご体感下さい。きっと心地良いと思います。
- 治療を受ける際に注意する事はありますか?
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普段通りの生活で構いません。
鍼治療は特別な治療ではありませんので、食事や入浴を控えるといったことは全く必要なく、普段通りの生活で構いません。 疾患・症状によっては食事や運動など留意する事柄がありますので、治療を受けられる際にお伝えしますので参考にして下さい。
- 治療期間はどのくらい必要ですか?
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数回~7回をめどに考えてください。
個人差は有りますが、急性の症状の場合は1回で治る場合もありますが、数回~7回をめどに考えてください。 慢性病では、体質改善の意味から定期的な治療をおすすめします。 健康管理で予防的な効果を期待される場合には定期的な治療をおすすめします(10年以上通院されておられる人が多いです)。
- どのくらいの間隔で治療を受けたらいいですか?
初めのうちは基本的に最低、週に2~3回を原則としています。
症状が安定してきたら1週間に1回とか2週間に1回というように間隔をあけても大丈夫です。 ギックリ腰、首の寝違い、膝に水が溜まった場合等、急性の疼痛の場合には毎日の治療をお勧めする場合があります。 体質改善や健康管理の場合、症状が安定しているなら、1ヶ月に1回くらいの間隔で治療を受けて下さい。 症状が改善し始めたら徐々に治療間隔をあけられるようになりますので、最初は根気良く定期的にご来院下さい。
- 健康保険は使えますか?
当院では健康保険を取り扱っています。
しかし、全ての健康保険が適用されるわけではありません。組合健康保険では利用できない会社もありますので、お尋ね下さい。 鍼灸治療の保険治療を受けられる場合には医師の同意書が必要になってきます。
- 医師の同意書はどうやって取れば良いのですか?
同意書は指定の用紙があります。
その用紙は当院にもありますので、その同意書を貰ってかかりつけの病院等に持っていき、担当の医師に「こういう症状で鍼灸治療を保険で受けたいので同意書を書いて下さい」と言って書いていただくといいです。 医師であればどなたでも結構ですが、歯科医師は認められません。
- どんな症状でも保険は使えるのですか?
いくつかの疾患に限定されています。
・頚腕症候群 (首から肩、腕のしびれや痛みなど) ・頚椎捻挫後遺症 (むちうち症) ・神経痛 (手、足、わき腹、顔面、後頭部などの神経に添った痛みや痺れ) ・腰痛症 (腰の痛み) ・リウマチ (慢性関節リウマチによる様々な腫れや痛み) ・五十肩 (腕を挙げる時などに肩の関節周囲が痛む) 以上の6疾患です。
- 妊娠中での鍼灸治療は受けられますか?
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妊婦さんに対する鍼治療が有効です。
妊娠によるつわりの軽減、安産目的、逆子治療といったように、妊婦さんに対する鍼治療が有効です。 また、妊娠中であるために薬が使えず風邪などの感染症にお困りの人にも早めに治るような治療、腰痛などの痛み治療も行っています。 妊娠中だからといって鍼治療が基本的にできないことはありません。
- 喘息が持病なのですが、鍼灸治療は受けられますか?
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喘息に対する治療も行います。
年間に何度も発作を起こして救急車で運ばれていた人が起こさなくなった例もあります。薬も減って体調が良いと喜ばれている人もいますので、是非、鍼治療を受けてみて下さい。
- 薬を飲んでいますが、鍼灸治療は受けられますか?
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鍼治療は特別な治療ではないので、薬との併用は可能です。
ただ、訴えられている症状が明らかに薬の副作用によるものもありますので、その場合には患者さんが医師とご相談頂き、薬を減らしたり、変更するといった対応をとらせて頂く場合もあります。ご相談下さい。
- 子供でも鍼灸治療は受けられますか?
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子供の鍼治療も行っています。
乳児から幼児、高校生まで幅広く対応しています。夜鳴き、かんむし、夜尿、アトピー性皮膚炎、喘息など鍼治療で改善されています。詳しくはご相談下さい。
- 子供を連れて行っても、母親だけ鍼灸治療は受けられますか?
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はい、もちろん大丈夫です。
子供さんをベットの近くに座らせたり、待合室で待って頂いたりしています。待合室には子供達が喜びそうなおもちゃも常備してあります。安心してお越し下さい。
- 用意するものはありますか?
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患部を出しやすい服装できて下さい。
特にありませんが、鍼治療は直接皮膚に施術するため、患部を出しやすい服装できて下さい (女性ではキャミソールを着用されている方が多いです) 。 足も治療する場合が多いので、膝まで上がるようなズボンであれば大丈夫です。
- 鍼の後にすぐに入浴してもいいですか?
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30分くらい間隔があいていればまったく問題はありません。
鍼治療は特別な治療ではないので、治療を終えて30分くらい間隔があいていればまったく問題はありません。
- 仕事などの関係で診療時間に行けないのですが?
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あらかじめお電話を頂ければお待ち致します。
この場合、あらかじめお電話を頂ければお待ち致します。 日時によっては研修会などに行っていることがあるので、その場合にはお断りすることもありますので、ご相談下さい。
- 鍼やお灸に興味がありながらも、まだ少し抵抗があります。「まずは相談だけ」ということも可能ですか?
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はい、もちろん大丈夫です。
まずはお電話かメールを頂ければお話をさせて頂きます。直接ご来院いただいても結構です。
- 往診はやって頂けるのでしょうか?
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行っておりますが、歩行が困難な場合にのみに限らせて頂いております。
はい、行っておりますが、歩行が困難な場合にのみに限らせて頂いております。 当院に来院されるだけで、もうすでに治療(リハビリ)になっていますので、往診をさせて頂くうちに歩けるようになってきたら、来院して頂くようにお話をさせて頂いております。
- 駐車場はありますか?
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はい、ございます。
駐車場は治療院の1Fに3台程度のスペースを用意しております。
交通事故治療に関する質問
- 仕事で朝か夜にしか通院できないのですが・・・。
ご対応させていただく場合がございますので、まずは一度ご連絡下さい。
鍼灸院は朝9:00から夜19:00の受付時間となりますが、交通事故治療の方は受付時間外であってもご対応させていただく場合がございますので、まずは一度ご連絡下さい。 実際に、朝8:10より治療を受けられてから、仕事に行かれる方もいらっしゃいます。夜の受付は、19:00までですが、交通事故治療は予約制となりますので、時間内に来院できない方は一度ご相談下さい。
- 現在かかっている医療機関を変えたいのですが?
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変更可能です。
保険会社に通院したい医療機関名と連絡先を電話で伝えれば、変更可能です。 保険会社は速やかに手続きをしなくてはなりません。
- 相手方の保険会社が薦める医療機関に行かなくてはならないのでしょうか?
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治療を受ける医療機関を選ぶのは自由です。 ご自身が治療を受けたい医療機関を指定すれば、保険会社は速やかに手続きをする義務があります。
- 治療費はどうなるのですか?
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交通事故の場合、自賠責保険により治療費がまかなわれますので、ご本人様の窓口負担はありません (ゼロです) 。 交通事故の示談後に、ご来院された場合でも当院では各種治療を行っておりますので、お気軽にお尋ね下さい。
- 交通事故でむち打ちになりました。鍼 (針) 治療で治りますか?
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もちろん治ります。鍼治療のもっとも得意な分野と考えています。
むち打ち症とは、首の捻挫のことです。もちろん交通事故で骨に骨折があったり、脊髄神経に異常があれば違う病名になります。また、交通事故以前から自覚症状のあるなしにしろ、首のヘルニア、後縦靭帯骨化症、頚椎症などの退行性病変がある場合はこの説明から省きます。むち打ち症は、頚を (医学的には首を頚といいます)
構成する骨、脊髄以外の組織の損傷で、足を軽く捻るのと同じようなことが頚部におきた外傷です。以前は、専門書でも「むち打ち症」と言う名前で呼んでいましたが、最近では「頚椎捻挫」もしくは「頚部加速・減速症候群」などと呼ばれています。加害者保護の 立場から診断書は一般的に2~3週間で書かれますが、精神的な要素も加わり、長期の治療を必要とするものがほとんどです。
- まず事故が起きたら(事故を起こしたら)どうすればよいのでしょうか?
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ケガをしている人の応急救護を最優先に行いましょう。
これは道路交通法にも定められています。 直ちに救急車を呼び、できる限りの応急処置を行いましょう。 ケガが軽い場合であっても、ムチウチなどの症状は後から出てくる場合もめずらしくないので、必ず病院に行き検査や処置を受けましょう。
- 保険を使って鍼灸治療を受けたいのですが?
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事故の届け出、警察へ診断書の提出が済んでいれば可能です。
当院では、交通事故によ各種のケガの治療を行っています。 鍼灸治療は事故によるケガや痛み、事故後特有の自律神経失調を含めた不定愁訴(ふていしゅうそ:病院で検査をしてもどこが悪いのかはっきりしない状態)に大変効果があります。 交通事故による損傷は特殊なもので、普通の損傷と違ってなかなか症状が良くなりません。
場合によっては1年や2年も症状に苦しめられることもあります。病院に通ってはいるがなかなか良くならない、この先の体に不安を覚えるというかたにも効果的です。また、鍼灸治療を始めたとしても、病院での診察や治療も並行して行えますのでご安心ください。
- 保険会社が鍼灸治療はダメだと言ってきたのですが、本当に治療できませんか?
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全くのウソなので、遠慮なく鍼灸院へかかりましょう。
担当者によっては頭ごなしに「鍼灸治療は受けられません」と言ってくる人がいますが、交通事故の場合には自由診療といって被害者が治療方法を自由に選択できることになっているため、不勉強な担当者の言うことに従う必要はありません。 もちろん、自由といっても国が認めた保険医療機関(鍼灸やマッサージ、柔道整復、病院など)でなくてはいけないので、整体やカイロプラクティックなどにはかかれません。
- 交通事故で、鍼 (針) 治療を損保会社が認めてくれません。
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費用の問題です。法律的な規制があるわけではありません。 いろいろな意見を言われますが、結局は費用の問題です。法律的な規制があるわけではありません。
交通事故にもいろいろなケースがあると思いますので、むち打ち損傷で、過失割合が10対0で相手側に過失があり、人身事故扱いになっているケースで説明します。
まず治療費は自賠責保険、よく言うところの強制保険から支払われます。 怪我の場合は120万円まで治療費が支払われます。通院によって慰謝料も請求できま すが、すべての上限が120万円です。
もし相手に誠意がなく、いたずらに治療費等の支払いが長引くようならば、被害者請求という方法もあります。 損害賠償 問題は示談のために行なわれますが、被害者請求の場合は示談の必要はありません。
被害者請求は、治療にかかった費用の請求書等を被害者が直接、国に請求することができます。提出すると1ヶ月ほどで120万円の枠内で支払われます。
治療手段に制約はなく鍼治療でもまったくかまいません。また、ひき逃げ等で相 手が不明の場合も支払われます。120万円を超えてしまうと、自賠責保険では賄えないため各自が契約している任意保険が使われます。 この場合も、被害者請 求という方法がありますが、示談になるまで保険料は支払われません。
いずれにしても、初めから鍼治療をするというケースは少なく、いろいろな治療をして経 費がかさんだ後に鍼治療になる場合が多いので、経費の問題でそろそろ治療を中止にしたいという時期と、鍼治療が始まる時期が、重なるためと思います。
あくまでも、加害者と損害保険会社がどの程度までの責任を負うかという問題で、交通事故に鍼治療が受けれないという法的な問題ではありません。
- 健康保険を使うよう指示されました。なぜ自分の健康保険を使わなければならないのですか?
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基本的にはご自身の健康保険を使う必要はありません。
最近の保険会社がよく言うセリフなのですが、基本的にはご自身の健康保険を使う必要はありません。 保険会社は支払い補償額を削減するために、被害者さん自身の健康保険で治療をしてもらい、治療費の一部負担金を被害者さん自身に負担させ、あとから被害者さんに負担させた金額を支払うという形を取っています。 こうすることで保険会社は一部負担金しか支払わなくてもよく、また被害者さん自身に治療費を負担させることで、積極的な治療を行えないようにすることにもなるので、結果として保険会社の支払金額が少なく済む、ということになります。
疼痛疾患に関する質問
- 腰椎椎間板ヘルニアは自然に無くなることがあるのか?
保存的な治療をまず2ヶ月~3ヶ月間受けてみて、それからどうするか考えるのが良いように思います。
ヘルニアは20~40歳位までに発症するものと考えられており、その時に適度な炎症が起こっている場合に予後が良いので はないかとされています。つまり、この時に起こったヘルニアは縮小したり消失したりする症例がかなりあるようです。ある文献では保存的な治療により50% 位が縮小・消失したという報告があります。その後、炎症が治まってきた半年後以降ヘルニアを持っている人は無くならない症例が多いようです。
この医学的な機序の解明はまだですが、有力な説はヘルニアが起こることによって局所に炎症が起き、それを異物として捉えたマクロファージなど免疫機構によって排除されるというものです。したがって、保存的な治療をまず2ヶ月~3ヶ月間受けてみて、それからどうするか考えるのが良いように思います。
鍼治療は免疫機構の活性化に効果がありますので、ヘルニアの治癒過程に何らかの作用を及ぼすものと思われます。このことに対する科学的根拠はまだ不明ですので、このことを含めた研究を疼痛疾患班で証明してゆきたいと思います。
- 腰痛の治療時に行われる骨盤牽引療法は効果があるのか?
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疼痛疾患班では科学的根拠を証明してゆくために研究を続けています。
骨盤牽引は腰椎牽引とも言われています。この歴史は1946年にBoniによって提唱され、本格的に臨床に応用されたの は1950年以降で、現在、腰痛患者に対する牽引療法の使用頻度は70~90%に及んでいます。この作用機序は…
①局所の安静、②体重の免荷 (体重による負担を軽くする) 、③椎間孔を開大して神経根の圧迫除去、④脱出髄核の還納 (もとに戻す) 、⑤脊椎 筋の弛緩作用、⑥腰痛・下肢痛の循環動態の改善、⑦心理的効果などが考えられます。
適切な時期で適切な病態のものに行う必要性があり、専門医にご相談下さ い。しかし、これはあくまで仮説で、現在よく耳にするEBM (科学的根拠) が乏しく、研究者の多くからは骨盤牽引の効果に対しては否定的な面が多いと言われて います。
この点は鍼灸治療も同じで、現在、腰痛に対する科学的根拠に乏しいのが現状です。我々鍼灸の臨床に携わる者は確かに良くなる現象を多く見出していますので、疼痛疾患班ではこの科学的根拠を証明してゆくために研究を続けています。
- 痛みがある場合、温めたほうがいいのか?冷やしたほうがいいのか?
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その時の状態にもよりますので主治医にご相談下さい。
臨床をしていると、患者さんのほとんどの人が湿布を貼られていますが、これは冷湿布で冷やしておられます。それでいいの でしょうか?確かに炎症が起きている場合、冷やしてそれ以上炎症がひどく(広がる)ならないようにしなければいけません。しかし、朝の起床時に痛みが強くて調子が悪く、動いているうちに楽になっていく痛みの原因は血行に問題があることが多く(老化とも考えられます)、この場 合は温めて血行を良くしたほうが痛みが和らいでくるのです。
足首の捻挫でも最初は冷やしますが、3~4日後には温めたほうが治りが早い場合もあります。その時の状態にもよりますので主治医にご相談下さい。
さて、温める手段には様々なものがあります。季節的に春から秋まではサポーターなどで患部を保護して保温させる方法があります。
また、冬は肌着に貼るよう なカイロを貼って温める方法が簡単で長時間持続しますので効果的です。この場合、特に就寝時の低温やけどには注意が必要です。 鍼治療は刺激が強すぎると炎症が強くなって痛みが悪化することがあります。
しかし、患者さんの状態を正確に把握して行えばそんなことは起きませんし、良好 な状態にしてゆくことができます。 疼痛疾患班では患者さんの状態を把握できるような技術を身につけ、適切な治療とアドバイスができるよう、班員が実践的に研鑚努力しています。
- 歩いていると膝がガクッとなる現象はどうしたらよいのでしょうか?
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少しでも起こさないような予防には運動が効果的です。
膝がガクッとなる現象の一番多い原因は膝の筋肉が弱っていることです。特にあまり歩いていない日々が続いて急にいつもよ り余分に歩いた時、またはその次の日に何気なく家の中を歩いている時に起こることが多いようです。筋力は10~20歳代より徐々に低下傾向にあります。充分鍛えている人でも徐々に低下してくるほどですので、使わない人は低下するスピードが早くなり、筋 肉が疲労しやすい状態になってきます。
そこで、これらの現象を少しでも起こさないような予防には運動が効果的です。ただし、痛みが強い人は無理をするとさらに悪くなりますのでご注意下さい。 鍼治療は不自然な炎症をおさえ、痛みを緩和してくれます。
また、足の運びが良くなり、効率よく筋力アップをすることができます。当院では鍼治療により痛み が和らいできたら、動ける範囲内で徐々に動かしていって足腰の筋力アップを目的とした歩行をお勧めしています。
また、膝がガクッとなる現象には半月板(膝の中の軟骨) や靭帯(膝を安定させている線維) が悪くなっていることがありますので、これらを鑑別してゆかなけ ればいけません。疼痛疾患班では患者さんの状態を把握できるような技術を身につけ、適切な治療とアドバイスができるよう、班員が実践的に研鑚努力しています。
- 梅雨になると痛みが強くなる?
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このことに関してはどうしてそうなるのかはっきりとした作用はわかっていないのが現状です。しかし、長年、患者さんと接していると、梅雨になると調子が悪くなる人が多いのは事実です。気象と体は確かに関係がありますし、東洋医学の古い古典の本にもそのような記載があります。今も昔も変わらないということでしょう。
さて、梅雨になると体調を崩すという現象は確かにあるため、それに対する対策法を考えなければいけません。自分の体は自分で積極的に管理する必要があります。そこで、その管理方法について述べてみたいと思います。
①気温の差が激しくなるため、その環境に体がついてゆけなくなります。そこで、今日は肌寒いと思ったら冷えないように保温が必要です(いつもより厚着にする) 。痛みがある場合にはその部をサポーターなどで保温しておきましょう。 逆に暖かいと思ったらいつもより薄着にする必要があります。常に体の周辺の環境を一定にするという考え方です。 痛みがある場所は常に冷えないような工夫はどんな時でも必要です。
②雨で外出する機会が減り、運動不足になりがちです。雨の日でも外出する用事を作りましょう。動かすことによって血行が保たれ、痛みが出にくくなります。
この二つを守り、健康管理にお役立て下さい。鍼治療により血行を良くし、梅雨を乗り切るだけの体作りはできますし、歩行に関しては効率よく筋力をアップさせるよう、足の運びの改善に役立てることができます。
- 腰と膝はつながっているの?
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腰と膝は確かに関係があると思います。
この理由は以下の通りです。①姿勢 腰が悪い人のほとんどが腰が反っています。正常でもやや反った状態ですが、悪くなるとさらに腰が反ってきます。そうなると、“でっちリ、でっぱら”の状態 になり、胸をはった一見良い姿勢に見えますが、膝はどのような状態かというと、体重が後にかかってくるため、軽く曲げた状態となります。このような状態は 膝の関節全体に体重が乗るのではなく、不均等に体重が乗ってくるため、負担がかかっている部分の変形が出てくるために、膝が痛くなってくるのです。
また、膝が悪いと悪い方の膝をかばって良い方の膝に体重を無意識にかけてしまいます。したがいまして、後から見ると体が傾いているのが明らかにわかる人が います。こうなると、片方の腰に負担がかかり、痛みが出てくることが多いと思われます。
②筋力低下 腰痛や膝痛は運動不足の結果、筋力が衰えて起こる代表選手です。腰と膝が同時に痛くなるのは明らかです。 現在、腰が悪い人、または膝が悪い人は長年患っていると腰の人は膝が、膝の人は腰が悪くなってくる可能性が高いので、このようにならないためにも、足や腰の筋力を高める必要があります。それには、歩行が一番と考えます。1日に40分程の歩行で良いと思いますので心掛けて下さい (午前中20分、午後20分でも可) 。
鍼治療は痛みを和らげ、歩行をしやすくし、歩行により効率よく筋力を高める作用があると考えますので、鍼治療と共に歩行をされることをお勧めします。
- 腰痛は鍼治療にどのくらい通うと治るのでしょうか?
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腰痛といってもその痛みを起こしている原因には様々なものがあります。
レントゲンやCT、MRIなどで調べても原因がわからないものも多いのですが、おおまかに知る目的で東洋医学研究所のホームページのコラムで私が執筆させて頂いたものがあります。 これには、症状によりその腰痛の原因となる病態 (タイプ) を判別して、タイプごとに治療がどのくらいかかるのかを記載したものです。同時に日常で簡単に行える腰痛体操も記載してありますので、是非一度ご覧下さい。
- 頚部椎間板ヘルニアは鍼治療にどのくらい通うとよくなるのでしょうか?
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まず、3ヶ月はがんばって治療の継続をお勧めします。
椎間板ヘルニアといえば、腰部がよく知られていますが、頚部 (首) の椎間板ヘルニアもあります。その症状は首の痛みや腕 のしびれ、ひどい時には指が動かしにくい (字を書いたり、箸が持てない) など様々です。 ひどい場合は頚髄症という脊髄の圧迫からくるものもありますので、それらを鑑別 (徒手検査などでもかなりわかります) してその患者さんに最も良い治療法を 提案させていただきます。
頚部椎間板ヘルニアの場合、保存療法 (牽引、鎮痛薬、ブロック、頚椎カラーなど) により3ヶ月間で改善した例が多いという文献があります。鍼治療でも1ヶ 月から3ヶ月で症状が改善する例が多いようです (このことは今後の検討課題) ので、まず、3ヶ月はがんばって治療の継続をお勧めします。
今回は頚部に関してですが、この3ヶ月という期間はほとんどの病気にいえることです。人によって病態や重症度が違いますので、まず一度受診されることをお勧めします。疼痛疾患班の班員は患者さんの病態や予後をわかりやすく説明してくれます。
- レントゲンやMRIで異常がみられた場合、症状がなくても診断されるのでしょうか?
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症状がなくても、レントゲンやMRIを撮ってみた場合、様々な病態を示していることがあります。
たとえば、椎間板ヘルニアがあったり、骨の変形 (椎間板がすりへって狭くなっている、トゲが出ているなど) があったり、 骨の不安定性 (2つ以上の椎骨が動かすことにより正常以上の動揺を示し、不安定な状態になっていること) があったりすることはかなりの症例にあることがわ かっています。このような結果から考えてみると、レントゲンやMRIなどの画像診断により異常があるからといってすぐに診断することはできません。このような画像の異常 があり、それにあった症状が出ている場合にはじめて診断名が下されることになるのです。
逆から考えてみると、腰が痛いのでレントゲンを撮ったら骨の変形があるからこれが原因だとは100%断定することはできないのが現状です。これは頚部にも 言えることです。
今回のようなケースがみられたら、いつ症状が出現してもおかしくないので、日常生活を工夫してその部の付加を減らすようにし、軽めの運動をして周辺の筋力 アップを心がけて下さい。
- 足の裏で指の付け根部分が痛いのですが、何が原因なのでしょうか?
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歩行による体重移動にはかかとから降りるのが普通ですが、膝や腰が悪いと体が前のめりになり、つま先から降りてしまうことがあります。 一番多い原因はこれにあたると思います。
体重がかかとにかかる場合でもこのようにかかとが痛くなることもあるのですが、今回のご質問では指の付け根に体重がかかかることにより痛みが出てくるのです。
この時にはもとである膝や腰の状態を良くすることにより歩行の状態が良くなり、かかとから降りることができるようになり、痛みがやわらいできます。ただし、姿勢が良くなっても痛みが取れるのには時間がかかることがあります。 鍼治療により膝や腰の状態を良くすると同時に、足をまねく (足関節を伸展) ために必要なスネの筋肉を鍛えて足をまねき易くしてかかとから降りるように心掛けて下さい。
- 左の手と左の足が悪いのですが、左が弱いのですか?
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だいたいの傾向として、よく身体を使う人は左、事務職の人は右というように別れるようです。
左ばかりが悪いため、脳梗塞を起こしているのではないかと心配になり、レントゲンやMRI、CTなどを撮ってもらう人を よく見かけます。結果は、どこも異常がなく、その原因がわからないということで終わってしまうことがよくあるのです。 だいたいの傾向として、よく身体を使う人は左、事務職の人は右というように別れるようです。
どういうことかというと、利き腕が右ならば、左の方は一般に筋 力が弱くなるので、全身をよく使う仕事に従事されている人は左が悪くなりやすいのです。
次に事務的な人は右ばかりを使いすぎるために丈夫な右であっても悪 くなることが多いように思います。
ただし、はじめのうちは左であっても、それをかばっているうちに右も悪くなるといったことも多いのが現状です。 このような状態にならないようにするためにも、早めの治療が大切であると思います。
整形外科では予防といった治療はできませんので、こういった分野は鍼治 療がすぐれているものと思います。 使いながら治してゆくため、時間がかかりますが、確実に治ってゆくことがわかると思います。
- これからの寒さ対応にはどうするといいのでしょうか?
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部屋の温度をあまり上げずに1枚多く服を着て頂くことがお勧めです。
寒さ対策で一番簡単なのは、部屋の温度をあまり上げずに1枚多く服を着て頂くことがお勧めです。部屋の温度を上げると、 外に出た時に寒さに弱くなるからです。また、体で一番弱い所 (痛みがあるとか冷えやすい) といった所は血行が悪くなっており、冷えやすいので外出時や睡眠 時には1枚余分に服や布を当てて保温に努めて下さい。
さて、寒がりとか暑がりと言われますが、その差は何が原因かと言うと、実は体温なのです。もっと、詳しく言うと、基礎代謝が高い人ほど寒がりではなく、冬 でも薄着で平気で過ごしてゆけるのです。太った人も基礎代謝が高い人が多いので寒がりの人はすくないのですが、太った人は生活習慣病の発症が心配ですので、同じ基礎代謝が高くてもあまり良くないのです。
健康的に基礎代謝を高めるためには、どうしたら良いかというと、運動をして筋肉量を増やすことをお勧めします。筋肉はあるだけでエネルギーを使うので、じっとしていてもどんどん脂肪を燃焼してくれ、常に基礎代謝が高くて体温が高い状態を維持してくれます。
もちろん、ボディービルダーのような隆々とした筋肉の持ち主になれということではなく、普段より多めの筋肉量を持って頂ければいいのです。これで寒い冬を 楽々乗り越えてゆけるのです。