ふたばだより

適度な外出を心がけましょう

2023年12月号(第362号)

今年もあと少しで終わりです。今年は秋が短く、冷房を切った1週間後に暖房をするという異常な季節でした。こんな季節ですと、体調を良好に維持しにくくなります。体が弱ると色々な病気になりやすいので体調だけには気を付けてください。

さて、今年を振り返ると、肩こりを訴えられる人が多かったように思います。実際に診てみると、表面の皮膚がパァンと張っていて、筋肉は柔らかめの人が目立ちました。この張りはいわゆる単純な肩こりではないように思われます。ようするに、ストレスからくる肩こりで、肩をもんだりするだけでは改善しません。原因は自律神経の症状です。

異常な気候変動による自律神経の疲れが影響しており、頭痛、めまい、体がだるい、食欲がないといった症状と並行して存在する肩こりなのです。

したがいまして、このような肩こりを改善するには適度な運動と気持ちをリフレッシュする気分転換が必要です。

微熱が続く人も多くみられましたが、ウイルスによる発熱ではなく、体温調節がうまくいっていないだけの人が多くみられました。こんな状態に一番の薬は体を動かして体温を上げて汗をかくことです。

これも、原因は自律神経の症状で、自律神経を鍛えてあげることで改善されます。

自律神経の変調は様々な病気にかかりやすいため、自律神経の症状が長く持っている人は気を付けなければいけません。ひどくなるとうつ病や原因不明の膠原病にもかかりやすくなり、そうなると改善までに長期間を要することになります。

鍼治療は自律神経を調節することが可能です。病気にならない身体作りのお手伝いができます。是非ご相談ください。

冷えにご注意ください

2023年11月号(第361号)

10月中旬まで30度を超えて冷房が必要でしたが、ある日から突然涼しくなり、朝晩は涼しさを超えて寒くなりました。当院では毎年1ヶ月くらいは冷房も暖房も必要のない日がありましたが、今年は1週間もなかったように思います。すぐに暖房を入れて対応しておりましたが、こんな季節は冷えに注意が必要です。

首が痛い、肩が痛い、腰が痛いという症状に対して、サロンパスのようなスッとするものを貼ったりされておられる人をみかけますが、今の時期、そして40歳を超えるような人には全く逆効果です。

膝が腫れて痛くなっている時には2~3日くらいは冷やした方がいいのですが、それ以降は温める必要があります。腫れてもいないのに痛い時には躊躇なく温めることをお勧めします。

なぜかというと、今の時期、冷えて血行が悪くなって痛みが出ていることがほとんどです。そんな時に冷やしたら余計に痛くなるわけです。

保温も効果があります。首が痛ければスカーフやマフラーなどで冷たい風に当てない工夫が必要です。
腰が痛ければ、腹巻のようなもので保温をすることで痛みが和らぐことがあります。
お風呂にゆったり入る、整形外科のもらう肌色のシップを貼る(保温効果)、1枚余分に服を着るなどなど、保温に気を付けてください。

血行を良くする効果で最も長時間持続する方法は運動です。ただ単純に歩くだけで全身の血行が良くなり、身体を温めます。その効果は6時間くらい続くとされています。歩行は免疫力を上げ、うつ病や認知症の予防にもなります。

40分くらい続けて歩けるようになると、どこにでも行けるようになります。自信をもって生活ができます。

鍼治療は血行を良くする良い治療法です。また、適切な運動のアドバイスをさせていただきますので、是非ご相談ください。

少しずつ過ごしやすくなってきました

2023年10月号(第360号)

今年の夏は異常なほどの暑さで、外にも出られないほどでした。冷房の部屋で過ごした時間が長ければ長いほど暑さに弱くなっています。30度を下回っているので、大丈夫だと思って外で無理をすると熱中症にかかりやすくなりますのでご注意ください。

涼しいところにいることで、汗をかきにくくなり、体温が上がっても体温を下げることができなくなって熱中症になりやすくなるのです。

その本体は自律神経にあります。汗を出して熱を放散して体温を下げる作業は自律神経の仕事です。

ストレスを抱えておられる人は自律神経の状態が良くないので、熱中症の危険が高くなります。

不眠や頭痛、身体がだるい、胃腸の調子が悪いといった症状がある人は自律神経のバランスが崩れているために出ている症状のことが多いので要注意です。

その他に、自分自身の自律神経のバランスが悪いかどうかを知るには、頭や顔には大量に汗を出るが、おなかや背中、手足はあまり汗を出ていないという症状があれば間違いないです。人よりも上手く汗をかけないので身体に熱がこもり、熱中症になりやすいので注意してください。

それではどうしたらいいでしょうか?少しずつでもいいので、外を歩いて汗が出るように訓練することです。これからの時期、少し歩いても汗は出ません。最低でも20分以上は歩かないと汗は出てきませんが、はじめは10分でもいいので歩くことです。あせらず、徐々に増やしていけばいいのです。熱中症に注意しながら木陰で休みながら続けていけば、汗が出る身体が作れるようになります。

鍼治療は自律神経のバランスを整える良い治療法です。定期的な治療で気象変動を乗り切っていきましょう。

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