ふたばだより

胃・十二指腸腫瘍

2022年2月号(第339号)

東洋医学研究所®のホームページ内の適応症を掲載しています。

原因は攻撃因子と防御因子の不均衡です。

胃や十二指腸の内側をおおっている粘膜の一部に、ただれ、壊死などの変化がおこり粘膜がはがれて欠損ができる病気を胃・十二指腸潰瘍といいます。食物を消化する胃酸やペプシンは攻撃因子と呼ばれ、粘膜を保護する粘液の分泌は防御因子と呼ばれています。
健康な人では、この両者のバランスがうまくとれています。ところが、精神的・肉体的ストレスなどにより、このバランスが崩れると胃酸やペプシンが胃や十二指腸の粘膜を消化してしまい潰瘍ができると考えられています。   また、最近では粘膜保護作用のあるプロスタグランジン(生体内で合成される生理活性物質)の減少や、ヘリコバクター・ピロリ菌の関与も考えられています。

程度がひどくなると、たいへんです。

胃・十二指腸潰瘍のごく初期には、粘膜の表面がただれて、粘膜に浅い孔ができる程度ですが、進行すると、この孔が粘膜をえぐって筋肉層におよびます。更にひどくなると、胃や十二指腸のいちばん外側をおおっている漿膜にまで達し、ときには漿膜を突き破ってしまうこともあります。
発生する潰瘍の数は、一個のこともありますし、数個のこともあります。潰瘍一個の大きさは、直径数ミリメートルの小さなものから、直径数センチメートルもある大きなものまでいろいろです。

腹痛、出血、過酸が三大症状です。

腹痛、出血(吐血、下血)、過酸症状(胸やけ、げっぷなど)が、胃・十二指腸潰瘍の代表的な症状で、潰瘍の三大症状ともいわれます。 しかし、症状の現われ方は人によってまちまちで、三つの症状が同時におこる人もいれば、腹痛だけ、出血だけの人もいます。この他、吐きけや嘔吐、食欲不振、便秘などがおこる場合もあります。
しかし胃潰瘍ではまったく無症状の人も珍しくなく、いきなり吐血、下血することもありますし、胃の検診のさいに初めて潰瘍が発見される人も少なくありません。

治りやすいが、再発もしやすい病気です。

胃・十二指腸潰瘍は治りやすい病気といわれています。治療を受けなくても、自然に治ってしまうこともしばしばあります。 しかし、同時に再発もしやすい病気で、過半数は再発するといわれています。したがって、この病気を放置しておいたり、あるいは完全に治さずに治癒と再発をくり返しているうちに、潰瘍が進行して、危険な合併症をおこすこともあります。

鍼と超音波の併用療法 -胃腸疾患に対する効果-

中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。 その中で胃腸疾患に対しての結果は、患者188名のうち124名が著効、18名が有効、13名が比較的有効、15名がやや有効、18名が無効となり、170名の方に効果がみとめられたため、有効率は90.4%でした。 以上のことから、上記のような胃腸疾患に対する鍼治療の効果が実証されています。

さらに、東洋医学研究所®では上記を参考に30年間に亘り胃腸疾患に対する鍼治療を行い好成績をあげています。是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。

健康第一を心がけて今年1年間頑張りましょう

2022年1月号(第338号)

新年、明けましておめでとうございます。 健康的に生活できる期間を示す「健康寿命」は、女性が75.38歳、男性は72.68歳で、いずれも過去最長を更新したことが分かりました。

つまり、何でも一人でやれ、自由に行動できる年齢ということです。一方、平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳です。ということは、それぞれの年齢を差し引いて、男性は8.96年、女性は12.36年の間、周りの人にお世話にならなければ生きていけないという年月となります。

長生きが基本ですが、「元気で長生き」が一番いいわけです。ご自分の「健康寿命」を1日でも長く保てるようにすることはご自分の心がけ次第でできるのです。  ガンや脳血管疾患、心臓疾患が健康寿命に大きく影響していることはご存じの通りですが、最近では認知症というものも大きく影響を及ぼすものとされるようになりました。

そこで、脳を活性化させて認知症の予防を行う必要があります。それには、五感と言われるものを刺 激すると良いようです。それが、目、耳、鼻、舌、皮膚です。目で見て音を聞き、匂いをかいで味わうことが大切です。また、物に触れて皮膚を刺激したり、外の風に当たって皮膚に刺激を与えることも忘れてはいけません。

これらを実行するには、食べ物をおいしく食べて、外に出て身体を動かすことが大変重要です。このとこで、肥満を解消できるので脳や心臓の状態を良好に保つことができます。また、身体を動かすことで免疫力を上げることができるので、コロナにかかりにくくすることができます。リラックスする時間を作りましょう。

今年も病気にならない、健康維持を目的とした鍼治療で、楽しく生活できるようにしましょう。是非、ご相談下さい。

健康維持 良いお年をお迎えください

2021年12月号(第337号)

早くも師走です。今年もコロナに始まりコロナに終わりそうな感じです。今月も変異株が新たに見つかり、ワクチンが効かないなどの情報により、警戒されています。来年はコロナに影響されにくい年にしたいものです。

今年はコロナによって生活様式など様々なものが制限され、それによるストレスで自律神経が乱れて様々な症状を訴えられて来院される人が多くなりました。特に多かったものは「肩こり」です。この肩こりは単純に筋肉の疲労といったことから肩こりを感じるものは少ないと私は感じています。

多いのは、自律神経のバランスを崩して生じる肩こりで、皮膚全体がパーンと張った状態です。このような肩こりはマッサージでは改善しません。ストレスが原因ですので、とにかくリラックスすることが効果的に作用します。

楽しいと思えることをしたり、ゆったりとお風呂につかったり、逆に適度な散歩を行って気分転換をはかったり、個人の生活習慣に合わせて適宜行っていただくことです。無理をするとそれが逆にストレスになって逆効果です。

頭痛、めまい、胃腸の調子が悪い、身体がだるい、疲れやすい、手足が冷えるなどの症状も自律神経の症状であることが多いので、是非ご相談ください。今回の冬は寒いという予報が出ています。温度差も自律神経の状態を悪くしますので、服装や部屋の温度に気を付けてください。健康維持を目的に食事、運動、睡眠をしっかりとり、コロナに感染しない身体作りを心がけましょう。

鍼治療は自律神経を調節し、特にリラックス効果が高いので、ストレスに強い身体作りの一助になりますので、是非ご相談ください。

五十肩と肩関節周囲炎

2021年11月号(第336号)

朝晩は寒くなってきました。これから日中の風が冷たくなってきます。こんな時期は肩が痛くて動かせないという患者さんが多く来院されます。整形外科のレントゲン撮影で異常がなく、五十肩と診断されて来院された患者さんを診せていただくと、症状から考えて病名が違うという感じることがあります。

どういうことかというと、肩を上げる方向や痛む場所から考えて五十肩ではなく、肩の三角筋のスジを痛めた、いわゆる肩関節周囲炎というもののようです。

これは、肩の周りには三角筋という筋肉が覆っていて、これは肩を前、横、後ろに挙げる時にそれぞれ前、横、後ろの筋肉を使いますが、動きに合わせてその部分が痛むというのが特徴的です。

一方、五十肩は水平まで腕を上げることができなく、痛む場所は肩を上げる方向に関係なく、肩関節の前か後ろになります。

治療目的は肩関節の血行改善ですので、治療方法とも両者で変わりないのですが、治療期間が違ってきます。治る期間が違うのです。

そのまま治療をせずに放置すると、五十肩は2年、肩関節周囲炎は1年かかります。そして、治療を受けられると、早くて五十肩で半年、肩関節周囲炎で3ヶ月かかるのです。もちろん、個々の生活習慣にもより五十肩で1年、肩関節周囲炎半年以上かかる場合もあります。

おおまかにいうと、五十肩は老化が原因で、肩関節周囲炎はオーバーユース(使い過ぎ)を含めて筋肉の損傷と考えられます。 これらの治療には血行を良くし、早く炎症を取り除く必要がありますし、早く良くするためにその人に合った運動やストレッチが必要になってきます。

鍼治療は血行を良くする良い治療法です。また、適切な運動のアドバイスをさせていただきますので、是非ご相談ください。

緊急事態宣言解除、しかし風邪、インフル、コロナに気を付けましょう

2021年10月号(第335号)

今年もあと残り3ヶ月、日中は急に涼しくなりました。そして、朝と昼との温度差が激しくなってきました。このような時は体調を崩しやすい時期です。身体が弱っているところに、風邪やインフルエンザ、そしてコロナにかかってしまう時期です。常に予防を心がけなければいけません。

コロナ患者が減少傾向にあり、緊急事態宣言が解除されましたが、皆さんすでにおわかりと思いますが、これで終息するとは思えません。また急増することは明らかです。人間の体調のバロメーターは夏から冬にかけて低下傾向にあります。なので、免疫力が落ちて感染症にかかりやすくなる時期でもあります。

こんな時は、適度な運動をこころがけましょう。身体を動かすことで免疫力を上げることができます。

そして、常に体調を整えるために、睡眠とバランスの良い食事を心がけてください。マスクや手洗い、うがいなどにより、風邪やインフルエンザの患者さんが昨年は少なかったですね。

予防は大変重要です。これからはどんな状況であってもこれらを心がけていきましょう。

ワクチンを打っているからといって決して過信をしないようにしましょう。ある程度の予防にはなりますが、劣悪な環境にいれば感染する可能性はなくはありません。人のたくさんいる所に長時間滞在することは避けてください。

ウイルスは徐々に毒が減ってきていて、重症化はしますが、治療技術も進んで亡くなる確率が減ってきています。ウイルスは体調を整え免疫力を上げることで怖くないものになってきています。

鍼治療は免疫力を高める良い治療法です。定期的な治療を受けてみてください。

自律神経の症状はコロナに似た症状です

2021年9月号(第334号)

コロナの猛威が続き、ストレスが溜まる毎日です。身体を動かした方が良いことはわかっていても外出しにくく、さらに猛暑でますます外出が困難になっています。一刻も早くおさまることを祈念いたします。

さて、8月は激変の環境でした。35度以上の猛暑が続いたと思ったら、長雨が続いて気温は低くなったり蒸し暑くなったりを繰り返しました。9月も同じような状況になることが予想されます。気温が激しく変化し、雨降りによる気圧の変化により、身体の中はどんな状態になっているのでしょか?一番大変なのが体温や血圧を一定に保つシステムである自律神経が疲れてきます。

自律神経は意識して動かすものではなく、呼吸や心臓を意識なく動かしてくれます。これが疲れてくるとどのような症状が起きてくるかというと、体温調整がうまくいかないので、うまく汗がかけなくなり、熱が身体にこもり、微熱(37.5度くらい)が出てきます。身体がだるくなり、頭痛、めまいなど様々な症状が出てきます。自律神経は免疫にも関係していますので、喉が痛くなったり、赤くはれたり、そして息苦しいといった症状も出てくることもあります。

このような症状はまさしくコロナの症状です。大変紛らわしいので鑑別が必要ですが、コロナの抗体検査もタイミングにより陰性だったりますので、大変難しい問題です。

ワクチンを打った後に体調を崩してしまう人がいますが、このような症状を早くやわらげる方法として鍼治療は効果があります。また、コロナの後遺症にも効果があることを海外の論文では報告されています。鍼治療は自律神経のバランスをとる良い治療法です。是非ご相談ください。

自律神経が原因の肩こりが多いです

2021年8月号(第333号)

年々過ごしにくくなってきています。春と秋が短くて、猛暑が続いています。ゲリラ豪雨も頻繁にあり、外出時には天気を気にしなければいけません。その中にあって未だ安心できないコロナの脅威、ストレスが溜まる一方のこの頃です。

この時期は以前にもお話ししましたが、自律神経が大変活躍する時期なのです。

暑いと体温を下げるために汗を出させ、身体が冷えたら汗を止めて体温を上げるというように自律神経は活動しています。したがいまして、自律神経に疲れが出てくる時期なのです。

さて、当院に訪れる新患さんですが、肩こりを訴えられる人が多くなっています。この肩こり、単純な筋肉疲労が原因とは少し違います。

事務的な仕事を長時間行うと「肩が凝った!」という感覚になりますが、これは筋肉疲労です。この場合、実際に触ってみると皮下の脂肪組織の下の方の筋肉が張って硬いという感じなのです。

しかし、ストレスを感じて自律神経の疲れから起こる肩こりは皮膚から脂肪組織までパァンと張ったようになっています。日頃から緊張が続いているために身体の表面からこわばっているためです。

肩こりを訴える人の肩の筋肉の硬さを測定したところ、訴えの強さと筋肉の硬さに相関性がなく、むしろ、ストレスが強いほど肩こりを訴える傾向にあるという研究結果を見かけます。

自律神経が原因の肩こりはマッサージをしてもすぐ元に戻ってしまいます。マッサージなどに頼らず、気持ちをリフレッシュできるものを見つけて取り組んでみてください。鍼治療は自律神経のバランスをとる良い治療法です。是非ご相談ください。

睡眠不足で悩んでいませんか?

2021年7月号(第332号)

今年も半分過ぎてしまいました。コロナのワクチンに話題が集中し、あっという間に時間が過ぎていきました。ジメジメした蒸し暑い梅雨、梅雨明けには暑い夏、それに加えてオリンピック観戦でこれから不眠傾向になりがちです。

人生の三分の一を睡眠で過ごす私達です。60歳の人で20年は眠っていると考えると睡眠時間は大切なことがわかると思います。眠れないと、次の日には体調が悪くなり、活動力が弱くなると身体が疲れないのでさらに眠れなくなるといった悪循環になります。

睡眠中は脳や筋肉、胃腸などが1日のメンテナンスを行い、次の日に備えるのです。ものすごく大切な時間であると思います。

暑い夏の夜は冷房がないと眠れませんが、よく耳にするのは、タイマーをかけて深夜の2時くらいに切れるようにセットしていますと言われるのです。結局、暑くて3時か4時くらいに目を覚ますことになり、あまり良い方法とは言えません。設定気温を上げて朝までつけっぱなしの方が良い睡眠をとれますし、また夜中に冷房をつけるのであれば、経済的にも良いと思います。

眠れないと次の日にはボーッとしたり、イライラしたり、自分の将来が不安になってうつ的な状態になります。そこで、睡眠不足を解消するためには適度に体を動かして(たとえば散歩)体を疲れさせ、他の家の庭を見てきれいな花を見たり、新しい家が建ったらそれをながめたり、新しい店を発見して・・、というように気持ちをリフレッシュさせるのです。

緊張した状態からリラックスする状態に持っていけばよいので、ご自分でできる「楽しいこと」を模索して取り組んでみてください。

鍼治療は緊張した身体をリラックス状態にする良い治療法です。是非ご相談ください。

梅雨の時期は気圧が低く、体調が悪くなります

2021年6月号(第331号)

雨が降るということは低気圧が来ているということで、気圧が低いと身体の血行が悪くなり、身体がだるかったり、めまいや耳鳴り、耳がふさがる、腰や膝の痛みが強くなります。

人間は気候により身体の状態が変化します。悪くなって病気になることを気象病といいます。

魚は雨模様の気圧が低い時は浮袋が膨らみ、魚は上層に浮いてくるために活発になります。このように生き物は常に気候に左右されるのです。

雨が降っていると外を出歩かなくなりますので、運動不足になり、それだけでも体調が崩れそうです。雨が降っているとジメジメしてゆううつになります。コロナ禍で気持ちが落ち込んでいると、この時期はさらに落ち込みが激しくなります。体調がすぐれないと不安になり、益々状態が悪くなることが予想されます。

このような時期に体調が悪くなった時にどうしたらいいでしょうか。

まず最初に、このような症状は今の時期だけなのだから、梅雨が明ければ体調が戻ってくるので、気にしないようにしましょう。気楽に考えると気持ちが落ち着きそれだけで症状が改善する場合があります。

次に、できれば身体を動かすことです。散歩が最適です。今の時期、コロナが気になるので、天井の高いアーケード付きの道でしたら雨をしのげて安心です。気分転換と適度な運動で自律神経を鍛えましょう

気持ちが落ち込むと睡眠にも悪影響を及ぼします。眠れないと身体を動かす気力がなくなり、身体を動かさないと疲れないから眠れないという悪循環が起こります

鍼治療は血行を良くし、自律神経のバランスを整える良い治療法です。鍼治療と散歩で今の時期を乗り越えてください。

ぎっくり腰にもいろいろな種類があります

2021年5月号(第330号)

ぎっくり腰に対しては鍼治療が非常に有効であることは皆さんご存じ通りかと思います。
しかし、どのくらいで良くなるのでしょうか?
そもそもぎっくり腰は安静に寝ていればそのうち良くなってきますが、1週間も2週間も寝たきりですと仕事への復帰が遅れますし、老人では良くなる前に寝たきりになってしまいます。
そこで鍼治療の登場です。
鍼治療により、1日でも早く復帰できるようにし、筋力低下を防止することが可能です。
しかし、治療経過には1回で治癒するものや何回もかかるものがあります。

若い人で重い物を持った瞬間に初めてぎっくり腰になった人は1回で良くなることが多いです。

しかし、40歳以上の人で前から腰痛を持っていて、ぎっくり腰に何回もなった人は治療回数が何回もかかります。
回数を重ねるたびに治りが遅くなりますし、ぎっくり腰を起こす間隔が短くなります。

腰への疲れが徐々に溜まってきた人はちょっとした動作でぎっくり腰を起こします。
朝に顔を洗うために中腰になったり、下の物を取ろうとかがんだ瞬間、上の物を取ろうと背伸びをした時など典型的な動きでぎっくり腰を起こします。
これは筋力低下でも起こってきますので、定期的な運動習慣がない人、足腰をよく使うが、仕事の疲れでそれ以上運動をしない人などもこのようなぎっくり腰になりやすく、治療は長引きます。
朝起きた時に痛くて動いていると徐々に良くなる人、痛む場所が骨盤に近く腰の下の方の人も治療が長引きます。
一方、仕事の疲れが溜まってくる夕方の方が痛い人や、痛む場所が骨盤よりも少し上の方の人は早く良くなることが多いです。

運動不足による筋力低下や長引いている腰痛を持っている人は治りが遅いですが、鍼治療で少しでも早く良くなるようご相談下さい。

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