ふたばだより

活動できる身体作りを少しずつ始めましょう

2025年4月号(第378号)

今年の冬は寒かったですね、皆さん冬眠期間が長かったように思います。その期間が長ければ長いほど、身体の機能は低下しています。毎日、外出をしてウォーキングなどをしていても温暖な気候の時よりも運動不足になってしまいます。

冬は筋力低下を起こしている状態ですので、急に何かをするとトラブルを起こします。暖かくなると寒い時にできなかったことをしようとします。たとえば、暖かくなるとしたくなる掃除や衣替え、やりだしたら一段落着くまでやってしまい、その結果、首や肩、腰を痛めてしまいます。

 一年中で首、肩、腰の痛みを訴えられる頻度が多いのは春です。特にぎっくり腰は春が一番多いです。

 肩甲骨の間の痛みや張りを訴える人も多いです。

 それらの原因のほとんどが、筋力が弱くなっているのに、集中して身体を動かしたことによる筋肉の疲労なのです。

 上を向いての作業、下を向いての作業、しゃがみこんで草むしり、両手を前に挙げて窓ふきといった動きは普段は何ともないのですが、春には冬で筋力低下が起きた状態での作業なので、筋肉に疲労がたまり、筋肉が悲鳴をあげて痛みが出てくるわけです。

したがいまして、初めのうちは長時間作業をしないことをお勧めします。少しずつ慣れるようにしていくのが良いと思います。

これから気候が良くなるので、少しずつ散歩をして活動できる身体作りが必要です。歩く時に腕を振るのですが、腕を振ることで腕の血行が良くなるため、指や手首の腱鞘炎を防ぐことができます。歩幅を少しでも長くすることで足や腰の筋肉を丈夫にして転倒防止につながります。適度な運動は免疫力を上げることもできますので、花粉症や感染症を予防することもできるので、散歩はあなどれません。

鍼治療は筋肉の血行を良くして使った筋肉のケアができます。もちろん、筋肉のトラブルにも対応できます。ご相談ください。

毎年も春が短くすぐに夏、汗がかける身体作り

2025年3月号(第377号)

3月になり、気温の変化が大きくなってきます。花粉症も気になります。この季節は自律神経のバランスが崩れやすくなります。

寒い時は体温を維持するために汗をかかないようにし、暑い時は体温が上がってきますので、汗をかいて体温を下げることをしているために人間は常に一定の体温を維持することができるのです。その主要な働きをしているのが自律神経です。

 以前にも書きましたが、寒いからいって暖房の部屋にこもっていると自律神経を鍛えることができません。もちろん、暖かい部屋に出たり入ったりを繰り返すのは過剰に自律神経を働かせるので、あまりお勧めはできませんが、1日に一度か二度は寒い外に出た方が自律神経を鍛える意味で必要なことです。

 身体に寒い風を当てることで、暑い夏を乗り切ることができるのです。寒い時に程よく外出して自律神経を鍛えてあげることで、暑い夏に体温を下げるために、うまく汗をかくことができ、体温調節がうまくできるようになるので、夏バテとか熱中症になりにくくして暑い夏を元気に乗り切ることができるのです。

以上のことから考えますと、これからの時期、気温の変動に対応するために自律神経が活発に活動するのですが、自律神経を鍛えてなかったり、逆に過剰になると自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れて様々な症状を発症してしまいます。その症状は1月号をご覧ください。

したがいまして、1日に1度は外に出て外の空気を吸って自律神経を発動させて、外に出ることで気分転換をはかってください。

花粉症も免疫の異常と考えると、自律神経の異常と考えられます。

鍼治療は自律神経のバランスを整えることができる良い治療法です。厳しい自然環境に順応できる身体作り、是非ご相談ください。

寒い時に鍛えて猛暑の夏に備えましょう

2025年2月号(第376号)

暦では立春を迎える2月ですが、最も寒い季節です。インフルエンザなどの感染症が蔓延する時期です。加えて花粉症の症状も気になる季節です。何かと外出する気が起きなくなる季節ですが、こんな時こそ冷たい空気を吸って身体を鍛えましょう。

昔と比べて冷暖房完備の部屋にこもっていることで、暑さや寒さに耐えられない身体になってきています。暑い時は汗をかく、寒い時は熱を産生して寒さに耐える・・。そういった機能が低下してくる、いわゆる自律神経が脆弱化してきています。その結果、免疫力が低下して感染症をはじめ免疫異常としての花粉症が強く出てくるのです。

もちろん、寒い所に出ていって歩く時間はそれほど長くなくても大丈夫です。防寒対策をしっかりして、暑くなってきたら少しずつ服を脱ぐことを忘れないでください。自律神経を鍛えて免疫力を高めることを目的に行っているに風邪をひいてしまっては逆効果なので・・。

肩や腰、膝が痛くなるメカニズムは冷えによる血行不良です。したがいまして、血行を良くするには身体を動かして血行を良くすることが一番の近道ですし、身体の血行が良い状態が長く続きます。

そして、身体を使った後はしっかり休憩をとることが必要です。心も体もリラックスすることが重要で、このメリハリが身体を丈夫にしてゆくのです。リラックスはゆったりのんびりしたり、楽しいと思うことをすることです。

鍼治療はリラックスするために必要な副交感神経を高めることができることが私達のグループの研究で証明されています。正しい日常生活の習慣と鍼治療で健康管理ができますので、是非ご相談下さい。

心穏やかに、リラックスを心がけましょう

2025年1月号(第375号)

新年、明けましておめでとうございます。

昨年は猛暑が続いた後、すぐに寒くなってしまい、過ごしやすい季節が短かったです。その結果、外出する機会が少なく運動不足で筋力低下を招いてしまった年でした。この事が腰痛や膝痛につながってしまい、多くの人が訴えられています。

腰も膝関節も周囲の筋肉で上半身の体重を支えているわけですが、この筋肉が筋力低下を起こすことによって体重を骨や軟骨で支えるようになり、その部分に炎症が起き、痛みやシビレなどの症状が出てくるのです。

急激な寒さによる冷えによって血行が悪くなり、益々痛みが強くなってきています。

病院でレントゲンやMRIなどの検査をしてもらっても、そこまで異常ではないと言われたにもかかわらず、いつまで経っても良くならない状態は上記の原因によるものと考えられます。そして、いつまで経っても良くならないので、将来への不安や恐れ、悲しみといった感情が出てくると痛みを強く感じてしまうのです。したがいまして、不安や恐れ、悲しみ、怒りといった「負の感情」をコントロールし、気持ちをリフレッシュさせるために外出をして適度に身体を動かすことが重要です。

「負の感情」は身体を過度に緊張させてしまいますので、自律神経にも悪影響を及ぼします。 その結果、めまい、耳鳴り、難聴、体がだるい、食欲がないといった症状を引き起こすことがあります。もちろん、仕事の疲れによるストレスでもこのような症状が出てきます。全て過度の緊張が招いて起こるものですので、1日の中で楽しいとか嬉しいといったリラックスをする時間を作ってあげてください。

今年も鍼治療で部分の血行を良くし自律神経を整えましょう。そして適度に体を動かして筋力を維持し、楽しく過ごしていきましょう。

PAGE
TOP

pagetop
×
MENU