ふたばだより

猛暑で運動不足による筋力低下

2024年12月27日更新

2024年10月号(第372号)

今年の夏は異常なほどの暑さで、外にも出られないほどでした。身体全体の機能を維持するにはウォーキングが良いという話は何度も述べていますが、猛暑で外に出られないことで運動不足になって筋力が低下し、これが原因で腰痛を起こして来院される人が多かったです。

筋肉量は25歳をピークに徐々に減少し、50代から急激に減少します。25歳時の筋肉量を基準にすると、60歳で約40%、70歳で約70%減少すると言われています。若い頃は平気でできた作業が年と共にできなくなるのは当然なことなのです。
このことから、1日の仕事量を100として若い頃は100の筋肉でこなせていた作業が、年と共に筋肉が減少して80になっていると、20足りないので仕事の最後の方は筋肉が疲労を起こして機能しなくなるのです。

腰は上半身の体重を周りの筋肉によって支えられていますが、筋力が低下すると上半身の体重を骨で支えるようになるために、椎間板や関節に負担がかかり腰痛を引き起こすのです。

このような時にはどうしたらいいかというと、100の仕事を80の筋肉でこなしていた80を90~95まで回復させることです。具体的には仕事が終わって帰宅する玄関先で家に入らず5~10分ほど歩くことです。
疲れている時こそ少しの運動量で筋力がアップするので短時間で効率良くジャンプアップできるわけです。

仕事でたくさん歩いているから運動不足はありませんと言われる人もいますが、そうではなくて、その全ての動きを100として100の筋肉でこなしていないので、帰宅前にさらに歩いて100に近づけるイメージです。
鍼治療は腰痛自体の痛みを軽減します。
さらに筋肉の血行を良くし、運動により疲れた筋肉を効率よく回復させることができます。

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