2021年03月09日更新
その時の状態にもよりますので主治医にご相談下さい。
臨床をしていると、患者さんのほとんどの人が湿布を貼られていますが、これは冷湿布で冷やしておられます。それでいいの でしょうか?確かに炎症が起きている場合、冷やしてそれ以上炎症がひどく(広がる)ならないようにしなければいけません。
しかし、朝の起床時に痛みが強くて調子が悪く、動いているうちに楽になっていく痛みの原因は血行に問題があることが多く(老化とも考えられます)、この場 合は温めて血行を良くしたほうが痛みが和らいでくるのです。
足首の捻挫でも最初は冷やしますが、3~4日後には温めたほうが治りが早い場合もあります。その時の状態にもよりますので主治医にご相談下さい。
さて、温める手段には様々なものがあります。季節的に春から秋まではサポーターなどで患部を保護して保温させる方法があります。
また、冬は肌着に貼るよう なカイロを貼って温める方法が簡単で長時間持続しますので効果的です。この場合、特に就寝時の低温やけどには注意が必要です。 鍼治療は刺激が強すぎると炎症が強くなって痛みが悪化することがあります。
しかし、患者さんの状態を正確に把握して行えばそんなことは起きませんし、良好 な状態にしてゆくことができます。 疼痛疾患班では患者さんの状態を把握できるような技術を身につけ、適切な治療とアドバイスができるよう、班員が実践的に研鑚努力しています。
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