2021年03月09日更新
疼痛疾患班では科学的根拠を証明してゆくために研究を続けています。
骨盤牽引は腰椎牽引とも言われています。この歴史は1946年にBoniによって提唱され、本格的に臨床に応用されたの は1950年以降で、現在、腰痛患者に対する牽引療法の使用頻度は70~90%に及んでいます。
この作用機序は…
①局所の安静、②体重の免荷 (体重による負担を軽くする) 、③椎間孔を開大して神経根の圧迫除去、④脱出髄核の還納 (もとに戻す) 、⑤脊椎 筋の弛緩作用、⑥腰痛・下肢痛の循環動態の改善、⑦心理的効果などが考えられます。
適切な時期で適切な病態のものに行う必要性があり、専門医にご相談下さ い。しかし、これはあくまで仮説で、現在よく耳にするEBM (科学的根拠) が乏しく、研究者の多くからは骨盤牽引の効果に対しては否定的な面が多いと言われて います。
この点は鍼灸治療も同じで、現在、腰痛に対する科学的根拠に乏しいのが現状です。我々鍼灸の臨床に携わる者は確かに良くなる現象を多く見出していますので、疼痛疾患班ではこの科学的根拠を証明してゆくために研究を続けています。
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