2021年03月08日更新
保存的な治療をまず2ヶ月~3ヶ月間受けてみて、それからどうするか考えるのが良いように思います。
ヘルニアは20~40歳位までに発症するものと考えられており、その時に適度な炎症が起こっている場合に予後が良いので はないかとされています。
つまり、この時に起こったヘルニアは縮小したり消失したりする症例がかなりあるようです。ある文献では保存的な治療により50% 位が縮小・消失したという報告があります。その後、炎症が治まってきた半年後以降ヘルニアを持っている人は無くならない症例が多いようです。
この医学的な機序の解明はまだですが、有力な説はヘルニアが起こることによって局所に炎症が起き、それを異物として捉えたマクロファージなど免疫機構によって排除されるというものです。したがって、保存的な治療をまず2ヶ月~3ヶ月間受けてみて、それからどうするか考えるのが良いように思います。
鍼治療は免疫機構の活性化に効果がありますので、ヘルニアの治癒過程に何らかの作用を及ぼすものと思われます。このことに対する科学的根拠はまだ不明ですので、このことを含めた研究を疼痛疾患班で証明してゆきたいと思います。
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