診療日記

東洋医学研究所初代所長の黒野保三先生の「語録」に感銘! その2

2022年04月19日更新

東洋医学研究所初代所長の黒野保三先生の弟子によって師匠を囲む会として「二葉清友会」という会が昭和36年に発足し、昭和51年から清友会報が年1回発刊されるようになりました。その中から黒野先生の語録を紹介させていただきます。

昭和53年
「初心を忘れず」という題名の中に以下のお言葉があります。

「人の心は「慣れ」という猛毒のある錆がつきやすいものであります。例えばお小遣いを百円もらっていた子供がはじめはその百円に喜びを感じているが、たった一度千円をもらうと、もう百円に喜びを感じなくなります。そして、五千円を手にすればもう百円をもらうことに不満を感じるようになります。また一度、約束を破るともう約束を破ることが平気になります。そして約束の不履行を正せば弁解が返ってきます。揚げ句の果ては約束の不履行に対しての反省はおろか先方に対して不満や非難が募るだけになってしまいます。」

人の欲は限りないものです。少しのことに喜びを感じ、初心を忘れないようにしたいと思います。また、過ちを繰り返して起こさないよう戒めていきたいと思います。

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